BLOG&NEWS

ツーデーマーチ

いぬ

通訳・翻訳者リレーブログ

一家でさいたま市主催のツーデーマーチに参加した。前日からT&Iの学生たちが翻訳した、某バス会社の英語アナウンス原稿の手直しに追われ、結局徹夜したまま朝食を作り、慌しく出発。朝6時前に大宮駅近くに集合してバスに乗り、一路福島は南会津町の舘岩村に向かう。車中はもちろん大爆睡。

初日10キロ、翌日6キロちょっとの行程で、3年生の息子はもちろん、1年生の娘は良く頑張った。

息子は先日祖父にプレゼントされた万歩計が嬉しくて、3分ごとぐらいに「今日は何歩行くかなあ」と話している。社長(娘)は歩き出して3分後ぐらいに「疲れたー。あと何分?」と言い出して我々をズッコケさせてくれたが、なかなか良く頑張る。上り坂では涙も見せたものの、トンネルの中では上機嫌に歌を歌っていた。

途中の休憩所で、トマトやきゅうり、りんごなどが振舞われるのだが、これがうまい。前歯がない(生え変わる途中)娘は、ニンジンなど硬い野菜をかじるのは嫌がるのだが、このりんごは自分にも丸一個ちょうだい!とリクエストしていた。

息子と追いかけっこしたり、娘と手をつないだり、妻とおしゃべりしたりしながらのウォーキングだった。南会津町はとてもいいところだった。自然にあふれているが、考えてみたら、あれが基本形なのだなあ。僕らが住む都市部がイレギュラーなのであって。

こういうところで1週間ぐらい滞在して、本を読んだり書き物をしたりしてみたいものだ。

市の主催の行事なのだが、ちょっと「お客様」気分の人が目に付いたのが若干残念だった。自由席のバスなのに、最後列の5席を2人で占領しようとして、僕ら夫婦が座らせてくださいとお願いしたら「他にも席はあるでしょう?」みたいなことを言ったおじさん。昼食のそばが出るのが遅い(地元の人たちが一生懸命ゆでてくださっているのだ)とブーブー言っていたおばさん2人組。ちなみにこのおばさんたちは、地元の伝統芸能の太鼓が始まると、サッサとキノコだか何だかを買いに行ってしまった。

温泉リゾート気分なのか。グルメツアーの参加者のつもりなのか。買い物ツアーに来たつもりなのか。市が主催する格安ツアーなのだから、こちらもある意味で節度を持った参加が必要なのだと思う。

自然も地元の人たちも市の職員の方々も、参加者のほとんども気持ちの良い人ばかりだっただけに、ああいう人たちの存在がちょっと残念だった。参加費10万円とかなら分かるけれど、交通費も含めて大人9千円子供7千円のツアーなんだから、気持ちよく楽しもうという心構えが大切だと思うがなあ。

我々一家なんぞ、太鼓パフォーマンスの前に指導者のおじさん(宿泊した民宿のオーナーでもあった)から誘われて、一家4人で太鼓叩いてエンジョイしちゃいましたが。ま、単なるデタガリかもしれませんけれども。

太鼓初体験の僕は、「タイコビクスってのがあるらしいけど、やってみようかなあ」とすら思い始めているのだった。わははは。

Written by

記事を書いた人

いぬ

幼少期より日本で過ごす。大学留年、通訳学校進級失敗の後、イギリス逃亡。彼の地で仕事と伴侶を得て帰国。現在、放送通訳者兼映像翻訳者兼大学講師として稼動中。いろんな意味で規格外の2児の父。

END