BLOG&NEWS

モスクワに戻りました

さるるん@ロシア

通訳・翻訳者リレーブログ

土曜日にモスクワに戻ってきました。
日本滞在最後の数日はさいたまで過ごしたのですが、期日前投票をすませたり、日本滞在中にぜひ食べておきたかったタイ料理やフランス料理のお店に行ったり、衣料品・靴を買い込んだり、娘がお世話になった先生に会いに行ったり、甥っ子の感想文(夏休みの宿題)のチェック&アドバイスをしたりしながら、数件の翻訳作業も行い、忙しいながらも充実した日々となりました。

本や衣料品は別途郵送したので、大きなスーツケース二つのうち、ひとつはほとんど食料品のみ、もうひとつのスーツケースの半分は医薬品やサプリメント、残りの半分がおみやげという状態でした。荷物を見て、ダンナが「ロシアには食べる物がないとでも言うの?」とあきれていましたが・・・。

今回の帰国中の健康診断で、特に大きな問題はなかったものの、鉄不足が指摘されたので、ヘム鉄(動物由来の鉄で、植物由来の無機鉄よりも吸収がよいらしい)と、鉄の吸収を助けるビタミンCのサプリメントもたっぷり買い込みました。Hb(ヘモグロビン)やHt(ヘマトクリット)という日々使う鉄の数値も低かったし、貯蔵鉄であるフェリチンの数値も低かったのです。「日々使うものもなければ、蓄えもないという状態です」と言われ、鉄の話なのですが、うちの家計の話みたいで苦笑してしまいました。「疲れやすい」とか、これが更年期鬱というやつなのかなと思っていた「イライラ」「やる気がでない」等の症状も、鉄欠乏症によるものかもしれないと指摘されました。サプリメントでこういう症状が改善するならばとってもうれしい。のみ続けて、体調がどう変わっていくのか楽しみです。

さて、今日は9月1日。ロシアの学校の新学期スタートの日です。入学式兼始業式は、ロシアの子どもたちにとっては大きなイベント。子どもたちは先生に渡す大きな花束を抱えて、保護者と一緒に登校します。我が家も今から出発です。

このところ、カフカス(コーカサス)でテロが頻発しているため、政府は9月1日にあたり警戒を高めています。5年前の北オセチアでの学校占拠事件は、9月1日のセレモニーを狙ったものだったので、二度と同じ悲劇を繰り返さないためです。その一方で、メドベージェフ大統領はあらためて「イスラム過激派」という表現は間違っている=「過激派」は過激派であって、イスラムと結びつけるのは間違っていると発言し、またイスラムの正しい理解のためにイスラムをテーマとしたデジタル放送のチャンネルを開設すると発表しました。ロシアにはイスラム教徒が2千万人いるとも言われ、イスラムはロシア正教に次ぐ二番目に大きな宗教なのです。

日本とは全然違う国での生活の再開です。

Written by

記事を書いた人

さるるん@ロシア

米系銀行勤務後、米国留学中にロシア人の夫と結婚。一児の母。我が子には日露バイリンガルになってほしいというのが夫婦の願い。そのために日本とロシアを数年おきに行き来することに。現在、ロシア在住、金融・ビジネス分野を中心としたフリーランス翻訳者(英語)。

END