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ウェリントンお上り旅行記

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 ニュージーランド在住8年目にして、いまだに首都に行ったことがないのはいかがなものか、ということで、11月末の週末に家族でウェリントンに行ってきました。
 朝8:30の飛行機に乗って、1時間でウェリントンに到着。レンタカーに乗って、いざウェリントン観光へ。
 まずはケーブルカー。ウェリントンという街は、平地が少なく、家々がすぐ後ろの山にへばりつくように建っていて、雰囲気が神戸に似ています。
 ケーブルカーの乗り場を探すのに30分ぐらいかかりましたが(すごくひっそりと看板が出ている)、乗ってしまえば5分で山頂へ。この日はウェリントンにしては珍しく快晴で、風景も抜群。頂上には広々とした植物園があって、ゆったりと過ごせます。

まるで絵はがきのような風景

 頂上のレストランで昼食。閑古鳥が鳴いていましたが、予想外においしかったです。ちょっと値段が高かったからかな。ま、風景代込み、ということですね。
 続いて、お目当ての国立博物館、通称「テパパ」へ。正式名称は The Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa で、テパパとはマオリ語で「私たちの場所」だそうです。ニュージーランド最大の博物館として1998年にオープン。入館料無料です。
 展示物の内容はオークランド博物館とあまり大差がないように思えましたが、なにしろ広い。メインである2階と4階をのんびり、ぶらぶらと見ているだけで2時間ほどがたってしまいます。
 さらに、ユニバーサルスタジオのような迫力満点の乗り物もあります。私は楽しみましたが、乗り物に弱い娘はダウン。30分ほどカフェで休憩していました。

総床面積36,000平方メートル!

 博物館好きの娘と一緒にすっかり満喫した後は、ホテルにチェックイン。オークランドと違ってコンパクトな街なので、徒歩でぶらぶらして夕食のレストランを探しました。雰囲気が良さそうなイタリアンに入ったら、ここもとってもおいしかったです。ちなみに私はペスカトーレを食べました。

 翌朝は私の希望で、まずはキャサリン・マンスフィールドの生家へ。静かな住宅地の中に、ひっそりと看板がある、ごくごく普通のこじんまりとした二階建ての家でした。朝一番に行ったせいか、私たちしか見学者はおらず、ゆっくりと100年以上前の生活を再現したインテリアを楽しめました。
 続いて、首都に来たからには見逃すわけにはいかない国会議事堂へ。ここは、1時間ごとのツアーで見学することができます。
 ご存じの方も多いと思いますが、ここにはBeehive(蜂の巣)という愛称の建物があります。私はてっきり、これが国会議事堂だと勘違いしていましたが、さにあらず。これは国会執務室として使われており、国会が開催されている部屋は、その隣の建物の中でした。
 ニュージーランドの国の威信をかけて設計・建築した、それはそれは立派な建物でした。ニュージーランドに来て初めて、「すごい建物だなー」と思ったほど。見学ツアーは予約不要で、無料。所用時間は1時間弱です。

国会議事堂

これが有名なBeehive
 
 その後、海辺のレストランで昼食をとって、のんびりと海を眺めて過ごし、街でぶらぶらとショッピングを楽しんだ後、夕方にオークランドに帰ってきました。
 オークランドと違って、規模が小さいので、ショッピングも徒歩で済むほどですが、街の印象としてはさすが「首都」だな、と思いました。行く前は、オークランドより小さい街だから、もしかしたら拍子抜けで、つまらないかなあとも思っていたのですが、決してそんなことはありませんでした。
 なににびっくりしたかって、白人ばっかりだったこと。95%は白人だったと思います。「なんだか外国に来たって、感じだねー」と最初はちょっとおっかなびっくりでしたが、アジア人差別はなかったです。みんな、とっても親切でした。
 日本から直接、この街に来ていたら、大したことがない、小さい街だで終わったかもしれません。でも、オークランドの住民としては、首都としての誇りとふところの深さを感じさせてくれるすてきな街でした。

あちこちの街角にアートが展示されています(ゴミ箱が倒れているわけではないのです)

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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