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冬本番

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 このところずっと、オークランドは秋にしてはめずらしくいい天気が続き、このまま春まで行ってしまうのか、とまで思うほどでした。ところが、昨日あたりから突然寒くなって、ひょうや雷、暴風雨となりました。いよいよ、冬本番です。
 今まで、雨と風ばっかりの秋、冬は憂鬱で大嫌いでしたが、秋らしくない天気が続くと、なんだか物足りなく感じるのが私にとっては大発見でした。
 それに、水がめが例年の半分を切ったということで、水不足、電力不足(こちらは水力発電がメイン)が騒がれていたので、ちょっとほっとしていたりもします。
 ただ、寒い。日本のがんがんと暖かくなる灯油のヒーターが恋しくなります。
 こちらでは、暖房は主に電気(オイルヒーターやファンヒーター)がメインです。
 そして最近、人気があるのが日本でいう「エアコン」、こちらでは「Heat Pump」です。なんでもエネルギー効率がこれまでの暖房器具よりいいそうで、脚光を浴びています。
 一方、昔ながらの暖炉は根強い人気があります。日本では暖炉がある、というと、なかなかゴージャスな感じがするように思いますが、こちらではかなり普及していて、スーパーではこの時期になると、当たり前のように薪が売られています。
 暖炉の付け方は、結構面倒です。まず、発火用の細い木(kindling)に火を付けます。このとき、紙を適当に入れて、kindlingになるべくたくさん空気と火が当たるように組み合わせます。
 そしkindlingがめらめらと燃え始めたら、熱源となる薪を入れます。これは、いかにも木を切った、という感じのものもありますが、細かい木屑を丸太の形に固めたタイプが良く燃えて、長持ちします。
 暖炉は暖かくなるまでに時間がかかるし、うまく配置しないと、途中で消えてしまったりするし、後に残った灰を片付けなくてはいけないし、なかなか面倒なものです。また、オークランドでは冬の大気汚染の7割ほどがこの暖炉の煙によるものとのこと。でも、こちらの人は暖炉をこよなく愛しています。確かに、めらめらとゆらめく火を眺めていると、なんだかぼおっとして、気持ちが静まっていく感じがします。
 そういえば以前、キウイで日本に来たことがある人が、「ほかの人と同じ空間に足を入れるなんて、不潔で、あんなものは本当に不快だ」と、こたつのことをいやがっていました。いわれてみると、確かにそうかも、と思いますが、でも私はやっぱり、こたつのあのぬくぬく感が恋しいです。
 あ、でも日本は今、梅雨なのでした。もし不快指数を上げてしまったら申し訳ありません!
 
* 7月1日訂正:kindlingをkindlerとしていました。申し訳ありません。(今日、段ボール箱の文字表記を見て気付きました)。

訂正ついでに我が家の暖炉をご紹介。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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