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サンタパレード

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 いよいよクリスマスまで3週間を切りました。新聞広告やテレビのコマーシャルもクリスマス一色となり、クリスマス関係の行事が目白押しです。
 その1つ、オークランド恒例のサンタパレードが11月25日に開催されました。今回は娘が通うバレエ教室のつながりで娘もパレードに参加、ということで、引っ越し翌日でしたが見に行ってきました。
 サンタパレードは、シティの中心を通行止めにして、クイーンストリートを海に向かって下り、アルバートストリートを上ってスタート地点に戻るという、全長2.2キロのパレードです。パレードに参加するのは、企業のフロートや有志団体、警察の鼓笛隊などで、全部で4,000人ほど。運営はボランティアが主体です。今年で74回目と歴史ある行事で、これを毎年、沿道で見るのが、オークランドの人たちの楽しみなのです。
 7年前、オークランドに移住した最初の年は、このパレードの存在すら知りませんでした。そして2年目は、大雨の中、ずぶぬれになって見物。3年目、4年目と回数を重ねるにつれ、雨具とサングラスを用意したり(この時期は天候が不安定)、見やすい場所を見つけたり(復路のアルバートストリートは空いている。ただし、パレード参加者が疲れているのが難)と、見るのも慣れてきました。
 そして移住7年目の今年はついに、娘がバレエの発表会で使ったコスチュームでパレードに参加。大げさですが、なんだか感慨深いものがあります。
 パレード自体は、本当にただ歩くだけがメインです。ダンスやチアリーダーのチーム、パグパイプの鼓笛隊などは、音楽やダンスもありますが、とりあえず、手を振って歩くグループが多いのです。ですから、ディズニーランドの統率の取れた、プロフェッショナルなパレードを期待すると、物足りないでしょう。
 私は初めて見た時、「ただぞろぞろ歩いているだけじゃないかー。何がおもしろいのかー」と、なんだかがっかりしたことを覚えています。でも、2年前に、パレードを見物中にふと思ったのです。こうやって親子でパレードを毎年見物できることって、幸せだなあ、また来年も一緒に見れたらいいいな、と。
 幸せそうに手を振って歩いていくパレードの参加者、そして、笑顔で歓声を送る見物の人たちの幸せのオーラに、なんだか感動していたのでした。
 ということで、素朴でありながら、幸せな気持ちにさせてくれるサンタパレードで、オークランドのクリスマスシーズンは幕を開けます。

いろいろなフロートが練り歩きます。

そして最後を飾るのは、当然ながらサンタさん! 英語圏のサンタさんって、「Ho Ho Ho」と笑います。

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記事を書いた人

みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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