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遺言書

みなみ

通訳・翻訳者リレーブログ

 ニュージーランドでは、遺言書の作成はとても当たり前の作業です。特に資産家でなくても、少なくとも自分の家を購入した時点で作成します。家を購入するには、書類のやりとりに売り手・買い手双方に弁護士が必ず必要で、その弁護士がついでに遺言書も作成してくれることが一般的です。

 ところが、私たちが家を購入した時に依頼した弁護士は、そういうサービスがなく、家の購入契約が無事に終了した時点で、「次は遺言書ですよ」とはアドバイスしてくれたものの、それっきりでした。それがかれこれ3年以上前のこと。

 それ以来、頭の片隅に引っかかってはいたのですが、ようやくこのたび、夫と私の遺言書を作成することができました。段取りはとっても簡単でした。

 まず、弁護士に遺言書を作りたい旨を連絡します。日程を調整して、夫と二人で弁護士のオフィスに出向いて、打ち合わせをして、遺言書のひな形を決めました。といっても、財産目録を作るわけではなく、「私が持つ財産は、私が死んだら・・・」という感じなので、A41枚に収まります。もちろん、だれに、何を、という具体的な項目を書く人はいるわけですが、我が家の場合、娘一人なので、私たち夫婦の財産はすべて娘に行きます。それをきちんと明記することによって、「正当な財産の承継人である」ことの証明となり、遺言書がない時にしなければならない手続きが簡略化されるわけです。あと、我が家の場合、まだ娘が10代なので、20歳になるまでに夫婦ともいなくなってしまった場合は、実際の手続きの執行人をこの弁護士に依頼しました。

 打ち合わせを元に弁護士が遺言書を作成したら、また弁護士のオフィスに出向いて、サインをして、これで正式に遺言書が完成です。原本は弁護士に預かってもらって、コピーをもらってきました。

 ふう、なんだか人生の宿題が一つ、片付いた感じです。
 

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みなみ

英日をメインとする翻訳者。2001年からニュージーランドで生活。家族は、夫(会社員)、娘(小学生)、ウサギ(ロップイヤー)。

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