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新機材購入・始動の巻

ガットパルド(gattopardo)

通訳・翻訳者リレーブログ

別に大げさなことではありません。ジャングル改造計画の一環として、FAX電話機を買い替えました。近隣のヨドバシカメラに足を運んで品定めするうち、店頭にならぶデジタルカメラにも目が行き、ついつい、これも買ってしまいました。と、いうわけで、我がジャングルにはいま、最新鋭の装備とその取り扱い説明書とが、ただでさえ狭かった床の上、机の上の空きスペースに散乱しています。しかも、ストレスの多い日々のこころの癒しに、と、最近、ドイツ製のいろえんぴつを買い込んで、空き時間にサクサクと趣味のカラーイラストなんぞ描いていて(腕前はひみつ)、机の上にはいろえんぴつまでが散乱し、整理整頓どころか、梅雨のこの季節もはや湿度の高いアジアン・ジャングルの趣はいや増すばかり。
しかし、印刷機能がだめになって買い替えたFAX、たった4年使っただけなのに、修理に出すより安いぐらいの値段で新機種が手に入ってしまうのだから、すごい世の中ですね。私が生まれて初めて翻訳の仕事をしたのは12年前、児童向け図書の著者の前書きの和文英訳でしたが、外国人のクライアントに手書きの原稿で納品したのをおぼえています。ワープロを買おうかどうしようか迷っているうちにパソコンブームに火がついて、デスクトップのiMacを買ったのが8年前。それもいまや2代目、ラップトップに姿を変えました。
こんなの普通のペースなのか、ひょっとすると私の世代では「物持ちがいいほう」かもな、と思うけど、それにしても、いまだに黒いダイヤル電話機を使っているご年配の方のお宅などにおじゃまする機会があると、まず初めに恥ずかしくて下を向きたくなるような気分になるのですよね。大切に使えば何十年と使える品物をホイホイ取り替えるのは罪深いことのような気がします。
さて最近のお仕事ですが、日本ソムリエ協会さんというところで、ワインの試飲のためのフランス語の誤彙と語法、という講義を担当しています。生徒には、一般のワイン好きの方からコンクールを目指すプロのソムリエさんまでいらっしゃいます。そもそもボトルの1本1本すべてが違う、と言われるほど奥が深く、かつマニアックなワインの世界。「この1本」を特徴づけるコメントは???となると、ベーシックな専門知識以上に、その人の感性や高い言語能力が要求され、面白いと同時に高度に頭脳的な作業なのです。私の教授法が優れているかどうかは置いといて、生徒さんには、なかなか個性的な発想の人たちがおり、逆にこちらが学ばせてもらうことも多く・・・このお仕事の話、機会があればまた続きを書きましょうね。今日はとりあえず、FAX、使えるようになりました、のご報告まで。

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ガットパルド(gattopardo)

伊・仏・英語通翻訳、ナレーション、講師など、幅広い分野において活動中のパワフルウーマン。著書も多数。毎年バカンスはヨーロッパで!

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