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トナカイ

通訳・翻訳者リレーブログ

仕事の方では、先週から今週にかけて通訳、翻訳、アテンドが入り混じる状況。プライベートでは家の引越しが終わり、荷物は運んできたものの、ついでに模様替えをしようなどという話もあり今ひとつ片付かない状況、というよりはカオス状態(笑)。
完成したはずのバスルームの工事にもいろいろミスが発覚して修正作業に来てもらったりと、実に動きある夏を過ごしています・・・

ちょうど現在は、VIPとされる某グローバル企業幹部のアテンドをしています。アテンドのみですので高度な通訳技術は必要ありませんが、要求にお応えし、かつ現地サイドならではのご提案もできれば理想・・・。もっとも、お買い物にも同行しましたので、暇な時に自分も来れればいいな、ということで夏のセールの状況もこっそりチェック中です(笑)

ここで一つ教訓めいたことを書くとすれば、VIPのお客様にどう対応するか、ということかもしれません。これにはソフト面(一般的な教養や常識、専門的な知識や情報・・・)とハード面(いわゆる接し方)の両方の充実があるのだろうと思います。
が、基本的には、肩書き別の対策を考えることよりも(まったく考える必要がないとも言いませんが)、普段から誰に対しても礼儀正しく謙虚に対応し、かつ可能な限り高度な仕事をすることを考える方が、はるかに大切なことだと思っています。

それは、現在の社会情勢からみても、ロスの少ない考え方ではないかと思います。
少なくともフィンランドでは、日本よりも一人ひとりの生き方が多様な気がします。20代で大企業の幹部、30代で大臣、40代で初めて子供を持つ人、そうかと思えばもう孫が生まれるという人、50代で大学生・・・そして、働き盛りで職を失う人、病気などの理由で若くして年金受給者になる人、他にもいろいろな理由で短い間に境遇が一変してしまう人。
何かと年齢で人を判断しやすい日本との間にさえ、きっとこれらの一部には共通項が見つかるでしょう。
そんな中で、「人を見ず」とも誰にでも伝わる言葉を少しでも増やしていくことが、自分自身にとっても最もストレスの少ない処世の仕方のような気がするのです。

・・・まだ何か書きたいところですが、デスクワークもありますので今日はこれにて失礼します。
よい週末を!

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記事を書いた人

トナカイ

フィンランド・ヘルシンキ在住の多言語通訳・翻訳者。日本で金融機関に勤務の後、ヨーロッパへ。留学中に大学講師を務め、フィンランド移住後は芸術団体インターンなどを経て現在にいたる。2児の母。

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