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ドイツと靴

フレッヒ

通訳・翻訳者リレーブログ

  私事ですが、昨晩深夜の教育テレビで
主人の仕事振りが紹介されました。

 主人は、日本語に訳すと、「整形外科靴マイスター」
と言う職業に従事しています。ドイツは日本とかなり異なる
教育制度なので、15歳の時から、靴や経営、整形外科に関わる
あらゆる事を実地を含めて学び、もうかれこれ25年以上
主人は靴に携わっています。

 靴職人や靴のデザイナーさん方は、世界中に多数居れど、
整形外科の知識に特化した靴職人は、ドイツを始め、
オーストリア、オランダ、スイスなどドイツ語圏に集中しています。

 主人に聞いた所、第一次世界大戦直後辺りから、
負傷兵のために、義肢装具士が作る義足だけでなく
普段の生活で履ける様なリハビリ靴の必要性、
また中敷に寄る歩行改善などが急務であると
注目され、医師と提携して、職業として確立したようです。

 写真は完全オーダー靴の製作模様ですが、
この様にデザインシューズもお客様の足に合わせ、
フットプリント(足の形状プリント)を取り、
木型を起して一つ一つ手作業で仕上げていく
と言う仕事もします。

 日本で多いのは、やはり外反母趾やリウマチなどで
足が変形されているのお客様の靴や
中敷の調整やフルオーダー。
スポーツ選手の専用中敷の注文も多いです。
また小児麻痺などで歩行が不自由なお客様の靴も、お作りしています。

 もちろんデザインが素敵で、足元がウキウキする様な靴も
私は好きです。でも、主人と知り合ってからは、そう言った靴も
本当に必要な時にしか履かなくなりました。
そして、自分専用の中敷無しには、いられないほどに。
(私の中敷が若干の左右脚調差を調整し、
 またO脚調整もなども入ってい るフルオーダー中敷)

 巻き爪なども、ドイツからの矯正ワイヤーなどが普及し始めていますが、根本治療は歩き方と靴。

 夏はどうしても楽なサンダルが多い季節ですから
この時期に是非自分の足をじ〜っと見つめ直してみては?笑

 でもでも、足の健康は、冗談抜きに
体全体に関わってくる問題ですから、
靴・歩き方・爪・皮膚(爪水虫など)など
全体を自分なりに、またはプロの元で
一度チェックしてみるのもいいかもしれません。

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記事を書いた人

フレッヒ

高校時代をドイツで過ごし、日本の大学を卒業後、再び渡独。ドイツでの日本企業勤務を経て10年前よりフリーランスドイツ語通訳者として活躍。車関係全般・ジュエリー・スポーツ関係・整形外科分野を得意とする。普段はワイン・焼酎をこよなく愛し、庭で取れたハーブやジャガイモで主人や友人達とBBQしながら休日を過ごすのが大好き。そして大の八重山諸島フリーク。

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