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仙人

通訳・翻訳者リレーブログ

書きたいことはいろいろあったのですが、ひとりよがりで思い入れの強い、通翻訳に関係のある方にはおよそ何の意味もない内容を押しつけていることが気持ち悪くて、何度も書き直し、何も書けなくなってしまいました。5月1日がアイルトン・セナの命日だったからです。あれから12年、この日が普通の日になることなんてないと思っていたのですが……。
翻訳者的生活としては、ファイナルファンタジーをするために「明日できることは今日やらない」を座右の銘として、最低限の仕事量。まあ、ゲームをやっていてもダイアログをすべて頭の中で英語に訳してしまう翻訳者の性が出ていますが。特に、武器で「与一の弓」とか出てきたら、英語的には”Tell’s Bow”みたいなのがいいなあ、などと考えています。FFは英語版もあるはずなので、どういう訳になっているのか知りたいです。そのまま "Yoichi’s Bow"では不親切ですよね。
基本的には私は、仕事は粗いが速い(って自慢してる場合じゃないですが)ので、どういう翻訳にも締め切りぎりぎりということには、あまりなりません。本当はこつこつきちんと仕事をするタイプの人が向いているはずの在宅翻訳なのに、「一気呵成」という表現が正しい仕事の仕方をしてしまいます。それで、読み返すと訳抜けがあったり、とんでもない誤訳があったり。誤訳の最大の原因は、わかっていると思っている言葉を、きちんと辞書で調べていないことのようです。よくわかっているはずの言葉でも、きれいな訳が出ないときは「絶対に」辞書を引かなければだめですね。何となくすらっと読めない、状況が頭に浮かばない、というときは100%誤訳だと肝に銘じています。
それから、パソコンのモニターでは絶対に拾え切れない脱字などは、プリントアウトしたものだと簡単に見つかったりします。友人とこの話をしていたら、ただ世代的なもので、若い人はそんなことないんじゃないの、と言われましたけど。だって私たちはグーテンベルグ以来の活版印刷世代で、1990年代以降に仕事を始めたパソコンモニター世代の人とは違うんだから、ということで、確かにそうかも。
はあ、取りとめはないけど、通翻訳関係者が読んでも、それほど興味のポイントからかけ離れていない内容になったかしら。

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記事を書いた人

仙人

大学在学中に通訳者としての活動を開始。卒業後は、外資系消費財メーカーのマーケティング分野でキャリアアップ。その後、外資系企業のトップまでキャリアを極めた後、現在は、フリーランス翻訳者として活躍中。趣味は、「筋肉を大きくすることと読書」

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