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パソコンの今後はいかに?

Hubbub from the Hub

通訳・翻訳者リレーブログ

生まれて初めて、パソコンを壊してしまいました。これまで手厚いウイルス対策を施してウイルスに感染することもなく、持ち運びの頻度も少ないために大きな衝撃を与えることもなく、「パソコンが壊れてデータを失った」とか、学期末レポートの期限前日の大学生のように「パソコンが壊れたので提出期限を延ばしてほしい」などという経験はなかったのですが……

事の始まりは先週の金曜日。いつも寝る前の30分を、インターネット上の新聞から日本のニュースを収集する時間としています。大抵はそれまでに翻訳の仕事、通訳の準備、論文の執筆など、その日の仕事を終えた後のリラックス時間として、ワイングラスを片手にニュースを確認しています。先週の金曜日もワインを飲みながら情報を仕入れようとしていました。いつもならパソコンから遠く離れた所にグラスを置くのですが、その日はなぜかパソコンのすぐ脇に… しかし興味深いニュースを見つけ、ワインのことをすっかり忘れた私には、その後の出来事を予想する余裕はありませんでした。マウスへ手を伸ばそうとすると同時に、目の前のグラスは見事にキーボードの上へ倒れ、それ
ぞれのキーはワインの海に浮かぶ小島と化しました。パソコンを傾け、上下逆さまにし、ペーパータオルでワインを取り除こうとしましたが、時すでに遅し。異音を立てながら、スクリーンは次第に暗くなっていきました。

幸運にもその時に抱えている仕事はなく、翌朝入る予定だったある企業のCSRレポートの翻訳はサブのパソコンを使ってこなすことに。大半のデータはバックアップをとっていたので、それを失うことは免れました。しかしこれまでに保存したメールや、最近更新したファイルなどはバックアップがなく、来週日本へ一時帰国した際に、データ回復を専門の会社に依頼する予定です。

今回が始めてのパソコントラブルとなりましたが、統計によると1日に世界中のパソコンの10%がトラブルを起こしているとの事。決してまれなことではありません。ビル・ゲイツでさえ、自らのプレゼン中にパソコンが壊れるトラブルに見舞われたことがあります。今回はデータのバックアップによって、大きなロスは免れましたが、新しいパソコンを購入するまでの不便や、一部のデータを失う可能性は残ります。パソコンを壊した翌朝から取り掛かることになっていたCSRレポートは、キーボードをワインの海と変えたワインの代理店と競合関係にある企業のものでした。今、あらゆる飲み物はパソコンから遠く離れたテーブルの上に置かれています。

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Hubbub from the Hub

幼い頃から英語に触れ、大学在学中よりフリーランス会議通訳者として活躍、現在は米国大学院に籍を置き、研究生活と通訳の二束のわらじをはいている。

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