INTERPRETATION

第53回  thinkihadititisって何?

グリーン裕美

国際舞台で役立つ知識・表現を学ぼう!

新型コロナウイルスの感染拡大が本格的に世界各国に広がったのは3月ごろですが、「その前にコロナに絶対にかかったと思う」と言っている人は周りにいますか? そしてその「症状」に名前があることはご存知でしょうか?

実は、私自身が昨年末にひどい風邪にかかり1カ月ほど咳とのどの痛みが続きました。ふつうの風邪に比べると症状が長続きしたので不思議に思っていました。ですからコロナが流行り始めて、その症状を知り、「あ、もしかして。。。」「きっとあれは。。。」と思い、親しい人にその話をすると、同じようなことを言っている人が意外にいるようでした。

ですから、先日thinkihadititisという言葉を聞いたときはびっくり! しかもそれがイギリスではなくアメリカの記事(ワシントンポスト紙)だったので世界中で相当みられる現象なのかもしれません。

thinkihadititisとは、”[I] think I had it”に「~病」の意の接尾辞 -itisを加えた造語、「私きっとコロナ流行前に感染していたと思う病」。あえてカタカナで一番近い発音を書くと「シンクアイハディタイタス」。(もちろん「シ」は舌を噛んで発音[θi])

記事にNo one wants to have covid-19, but everyone wants to have had it(誰も新型コロナウイルスに感染したくないけれども、みんな免疫を持っていたいと思っている)というのが興味深いです。残念ながらWHO(世界保健機関)はCovid-19の免疫があっても再感染する可能性を否定できないとしているので、既に感染していたことが事実だったとしてもそれで安心というわけでもなさそうです。

イギリスでは3月の中旬から外出禁止令(stay-at-home order)が出されて10週間。いよいよ6月1日から大幅に緩和され小学校も一部再開です。各自が感染しないよう、感染を広げないよう気を付ける必要はありますが、少しずつ色んなことが再開されるのは楽しみです。

2020年6月1日

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記事を書いた人

グリーン裕美

外大英米語学科卒。日本で英語講師をした後、結婚を機に1997年渡英。
英国では、フリーランス翻訳・通訳、教育に従事。
ロンドン・メトロポリタン大学大学院通訳修士課程非常勤講師。
元バース大学大学院翻訳通訳修士課程非常勤講師。
英国翻訳通訳協会(ITI)正会員(会議通訳・ビジネス通訳・翻訳)。
2018年ITI通訳認定試験で最優秀賞を受賞。
グリンズ・アカデミー運営。二児の母。
国際会議(UN、EU、OECD、TICADなど)、法廷、ビジネス会議、放送通訳(BBC News Japanの動画ニュース)などの通訳以外に、 翻訳では、ビジネスマネジメント論を説いたロングセラー『ゴールは偶然の産物ではない』、『GMの言い分』、『市場原理主義の害毒』などの出版翻訳も手がけている。 また『ロングマン英和辞典』『コウビルト英英和辞典』『Oxford Essential Dictionary』など数々の辞書編纂・翻訳、教材制作の経験もあり。
向上心の高い人々に出会い、共に学び、互いに刺激しあうことに大きな喜びを感じる。 グローバル社会の発展とは何かを考え、それに貢献できるように努めている。
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