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第24回 プレゼンのリハーサルをする

寺田真理子

あなたを出版翻訳家にする7つの魔法

名刺の用意ができたら、企画書のプレゼンのリハーサルをしておきましょう。編集者さんは忙しい中、時間をとってあなたの企画書を見てくれるのです。そのときに「この本はこんなにいい本で、出版翻訳するだけの価値があります」としっかり伝えられるように準備をしておきましょう。

企画書を渡すだけでなく、その内容をきちんと口頭で説明できるようにしておくのです。どんな本なのか、業界ではどういう位置づけにあるのか、どんな読者が想定されるのか……自分の言葉で伝えられるようにしておきましょう。

周辺情報もあわせて用意しておきます。企画書で取り上げているのが料理好きな人の間ではかなり話題の調理法だとしても、編集者さんは知らないかもしれません。どんな調理法なのか、どれくらい話題になっているのか、把握できるようなニュース記事や雑誌記事を関連資料として揃えておくと、話が進めやすくなります。

どういう方向から質問が来るかわかりませんので、できれば周囲の方にお願いしてその企画書を見てもらい、疑問に思った箇所などを教えてもらいましょう。自分ひとりでは気づかなかったこともあるでしょうから、人に見てもらうことで十分な備えができます。

また、何か感覚に訴えるようなものがあれば、それも用意しましょう。たとえば調理法の中でちょっと変わった調味料を使うとすれば、それをプレゼンのときに持参して、見てもらったり香りをかいでもらったりするのです。単なる書面だけではなく、このように視覚や嗅覚などに訴えるものがあると、印象に残りますし、プレゼンにも動きが出ます。

なにもTEDに登場するようなプレゼンをする必要はありませんが、プレゼン次第で企画書の魅力を高めることができるのですから、いいプレゼンができるに越したことはありませんよね。

ぜひ十分なリハーサルをして実際のプレゼンに臨みましょう。

Written by

記事を書いた人

寺田真理子

日本読書療法学会会長
パーソンセンタードケア研究会講師
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー

長崎県出身。幼少時より南米諸国に滞在。東京大学法学部卒業。
多数の外資系企業での通訳を経て、現在は講演、執筆、翻訳活動。
出版翻訳家として認知症ケアの分野を中心に英語の専門書を多数出版するほか、スペイン語では絵本と小説も手がけている。日本読書療法学会を設立し、国際的に活動中。
ブログ:https://ameblo.jp/teradamariko/


『認知症の介護のために知っておきたい大切なこと~パーソンセンタードケア入門』(Bricolage)
『介護職のための実践!パーソンセンタードケア~認知症ケアの参考書』(筒井書房)
『リーダーのためのパーソンセンタードケア~認知症介護のチームづくり』(CLC)
『私の声が聞こえますか』(雲母書房)
『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』(クリエイツかもがわ)
『認知症を乗り越えて生きる』(クリエイツかもがわ)
『なにか、わたしにできることは?』(西村書店)
『虹色のコーラス』(西村書店)
『ありがとう 愛を!』(中央法規出版)

『うつの世界にさよならする100冊の本』(SBクリエイティブ)
『日日是幸日』(CLC)
『パーソンセンタードケア講座』(CLC)

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