TRANSLATION

第23回 名刺をつくる

Mariko Terada

あなたを出版翻訳家にする7つの魔法

伝手を使って持ち込む場合でも、直接持ち込む場合でも、あなたの企画書を編集者さんに見てもらえることになったら、まずは名刺を用意しましょう。

この名刺は単なる連絡先ではなく、プロフィールの場合と同様に、翻訳家としてのあなたをアピールする役割があります。「翻訳家」「翻訳」などの言葉とともに、専門知識のほうでアピールできることがあれば、あわせて記載しておきましょう。

たとえば料理の場合であれば、「料理研究家」などの肩書を入れておくことができます。オリジナルの肩書をつくって掲載することも考えられます。これは持ち込み先の出版社のカラーによっても変わってきます。

学術書などを扱う硬いカラーの出版社であれば、見慣れない肩書をつけていると、軽い人だと思われてマイナスになるでしょう。逆に実用書やビジネス書など手軽な読み物を主に扱っている、目新しいもの好きで柔らかいカラーの出版社であれば、おもしろそうな人だと目を止めてくれるきっかけになるでしょう。

もし「料理研究家」の代わりに「料理請負人」や「フードカウンセラー」「美食の女王」「グルメエバンジェリスト」といった肩書だったら、どうでしょう? 「どんなお仕事なんですか?」と話を聞いてみたくなりますよね。

持ち込み先の出版社のカラーを見ながら、おもしろがってもらえそうだと判断したら、こんなふうにちょっと変わった肩書をつけてみるのもいいかもしれません。

また、出版業界の方は、紙質などにも関心をもっています。紙質がいいと、「いい紙を使っていますね」と反応があります。変わったデザインであれば、そこから話が弾むきっかけにもなります。料理であれば料理をイメージしたアイコンを入れるなど、印象に残る工夫をしてみましょう。

あなた自身を翻訳家として、またその分野の専門家としてアピールする……そのためのツールのひとつとして名刺を用意しましょう。

Written by

記事を書いた人

Mariko Terada

日本読書療法学会会長
パーソンセンタードケア研究会講師
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー

長崎県出身。幼少時より南米諸国に滞在。東京大学法学部卒業。
多数の外資系企業での通訳を経て、現在は講演、執筆、翻訳活動。
出版翻訳家として認知症ケアの分野を中心に英語の専門書を多数出版するほか、スペイン語では絵本と小説も手がけている。日本読書療法学会を設立し、国際的に活動中。
ブログ:https://ameblo.jp/teradamariko/


『認知症の介護のために知っておきたい大切なこと~パーソンセンタードケア入門』(Bricolage)
『介護職のための実践!パーソンセンタードケア~認知症ケアの参考書』(筒井書房)
『リーダーのためのパーソンセンタードケア~認知症介護のチームづくり』(CLC)
『私の声が聞こえますか』(雲母書房)
『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』(クリエイツかもがわ)
『認知症を乗り越えて生きる』(クリエイツかもがわ)
『なにか、わたしにできることは?』(西村書店)
『虹色のコーラス』(西村書店)
『ありがとう 愛を!』(中央法規出版)

『うつの世界にさよならする100冊の本』(SBクリエイティブ)
『日日是幸日』(CLC)
『パーソンセンタードケア講座』(CLC)

END