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2007年を振り返って◆仕事編

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通訳・翻訳者リレーブログ

前回に引き続き、2007年を振り返りたいと思います。で、今週は、心に残る仕事“カテゴリー別”…です。

オープニングは、もちろん……
“いつ会っても魅力的で賞”+“今年NO.1ライヴ”: ヨーロッパ
彼等の取材をするようになってから、もう20年近くになりますが、当初から“強いオーラ”を放つ、魅力全開の人達でしたね。しかし世界中で大ブレークしていた当時よりも、年を重ね成熟し、自分達のやりたいことが出来ている現在の方が、充実感がひしひしと伝わってきます。おまけに、再結成直後の昨年よりも、今年の方が、ライヴ&オフ共に、数段と良い雰囲気になっていて、嬉しい限りです。最新作は『SECRET SOCIETY』。

“楽しいインタビューでしたよ賞”: スターヴァン
ポルトガル発・期待のバンド。日本で忘れられないことと言ったら、“ボタンたくさん噴水つき座るところ温かいトイレ”だそうで、長いインタビュー中、この“トイレ話”が何度出たことか! 良く笑い良く話す、楽しいアーティストでした。最新作は『SONG FOR TRACY』。

“相変わらず知的な方で賞”: ジョン・ペトルーシ(ドリーム・シアター)
プログレ界の雄。インタビュー続きの、ハードな一日だったにも拘わらず、快くお話を聞かせてくださり、感謝の気持ちで一杯です。穏やかでユーモラスで、かつ謙虚なその御人柄に、いつもながらに感動します。最新作は『SYSTEMATIC CHAOS』。

“あなたはやっぱり音楽界の御宝よ賞”: ゲイリー・ムーア
永遠の叙情派ギター・ヒーロー。数年前、初めて取材する時、“ちょっと面倒な人だよ”との周囲の声に、少々身構えていったのですが、何のその! イギリス人らしいユーモアのセンス溢れる、“職人気質”の、とても魅了的な人物です。今回も“昨年言い忘れたんだけど…”などと、面白い裏話をしてくれたりと、脱線続きの楽しい1時間でした。ブルース満載の最新作は『CLOSE AS YOU GET』。

“あぁ内容が濃かったで賞”: アンジェロ(フィッシュ・ボーン)
泣く子も黙る、パンク・ファンク・レゲエ・ロックバンド。ツアー先のドイツへ、突撃電話インタビューしたのですが、ちょうど近所を散策していた時だったようで、“いま公園に着いた。目の前に見えるのは、男の銅像だ。でも誰だ、こいつ?”などと、街中の様子をつぶさに実況中継してくれました。と言うわけで、とても哲学的な話をしたかと思えば、この“街中実況中継”が入ったりと、まぁ笑ったり唸ったりの、非常に内容の濃いインタビューと相成りました。久々の最新作は『STUCK IN YOUR THROAT』(⇒訳:“みんなの喉にまだしつこく引っ掛かっているぞ!)。

“とても温かな気持ちになりました賞”: メイヴィス・ステイプルズ
言わずと知れた名ソウル・シンガー。マーティン・ルーサー・キング牧師を、歌で支えたことで知られる彼女は、音楽のこと以外にも、当時のアメリカ南部の黒人差別についてや、公民権運動などの話も聞かせてくださり、非常に興味深い記事を書くことが出来ました。話があまりに盛り上がってしまい、“後日改めてこの続きを”との約束を交わしたほど。とても温かなその御人柄に、心底魅了されました。感動の最新作は『WE’LL NEVER TURN BACK』。

“素敵な感覚の人で賞”: ブライアン・セッツァー
アーティストらしいアーティスト。作品が誕生した経緯を訊ねると、返ってくる答えは、“頭の中である瞬間、突然閃くんだ”。その繰り返し。“申し訳ない。でもそれ以外に説明のしようがないんだよ”と謝っていましたが、こちらこそ、申し訳ない気持ちで一杯です。そうなんですよね。言葉では表現できない思いを、その分、音楽で表現するのが、ミュージシャンなわけですから…。と言いつつ、こちらは原稿にして、彼等の魅力を伝えるのが仕事。あぁ、たびたび陥るジレンマです! ブライアンの最新作『WOFLGANG’S BIG NIGHT OUT』は、お馴染みのクラシック・ナンバーを、気持ち良く“スイング”させた素敵な一枚です。

トリは、どうしたって……
“やっぱり愛してやまないのよね賞”: ハロウィン
デビュー当時から取材し、別冊などを制作したこともある、思い入れあるバンド。しかしその後、メンバーの脱退劇やら、まぁ色々あった上、音も変わったりしたことで、“もう、いいわ”と思い、しばらく疎遠になっていました。しかしデビュー20周年にあたる今年、ある雑誌より、当時を振り返る記事を書くチャンスを頂き、久しぶりにメンバーと話すことも出来ました。そうして彼等に対する温かな思いが、一気に蘇ってしまったのです。あぁ、生きてて良かった〜! 最新作『GAMBLING WITH THE DEVIL』は、往年のハロウィンらしい、久しぶりの傑作です。

そうして大トリは、もう迷わず……
“10代の頃から崇拝していました&一生お供いたしますで賞”: ロブ・ハルフォード
言わずと知れた、我等がジューダス・プリーストのヴォーカリスト。バンド・メンバーは皆、とても紳士的で素敵な方々なのですが、このロブ様が“メタル・ゴッド・エンターテインメント”を立ち上げた関係で、今年は彼のお仕事を、色々とお手伝いする機会に恵まれました。あぁ、この上ない幸せでございます! 50代の今でも、はい、あの“鋼鉄のハイトーン”は健在。最新作『METAL GOD ESSENTIALS VOL.1』では、いつものハーレーに跨っています。あぁ、カッコ良過ぎます!

ミュージシャンの皆々さま、素敵な作品、素敵な言葉、素敵な瞬間を、どうもありがとうございます。さてさて、来年はどんな出会いが待っているのでしょうか。楽しみです。そうして私なりに、陰ながら、少しでもサポート出来ますように…。

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高校までをカナダと南米で過ごす。現在は、言葉を使いながら音楽や芸術家の魅力を世に広める作業に従事。好物:旅、瞑想、東野圭吾、Jデップ、メインクーン、チェリー・パイ+バニラ・アイス。

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