BLOG&NEWS

備えあれば憂いなし!

パンの笛

通訳・翻訳者リレーブログ

 このブログがお目見えする頃には私はオーストラリアのケアンズにいるはず。この超多忙な秋のシーズンに気の引けることこの上ないですが…。今年は夫が会社から10年に一度の長いお休みを支給してくれる年である上に、息子が小学生になったら秋休みなるものができたため、思いきってオーストラリア旅行を計画したのでした。とはいえ、このブログを書いている時点で、準備はゼロ。仕事もあわただしかったため、落ち着いて準備を始めるに至っていないのです。
 先日の「お話当番」で、中岡さんは最低限の荷物しか持たない、とおっしゃっていましたが、私はその正反対。ちょっとでも必要そうなものは片っ端からかばんに詰めていって、結局荷物の二割くらいは手も触れずに終わるタイプです。しかも、周囲も良く分かっていて、荷物になるけど誰か持ってるだろうから持って行かない物—例えばドライヤーとか—は必ず私のところに借りに来るのです。時々、何も私が皆様のためにお持ちしなくても…と思うときもありますが、結局持っていかないと不安で気持ちが悪くなるのは自分。人に貸してあげても減るもんでもなし、と最近は開き直ってあらゆるものを人に貸して回っています。
 こういう姿勢は仕事でも一緒。とにかく、できる事前準備は片っ端からする! 辞書をそろえ、記事を集め、本を買い…と、自分では満足な状況ですが、旅行の荷物と同じで、中には手も触れたこともないものも一割ほど…
 それでも、その性癖が功を奏することもあります。不意に普段あまりやらない分野のお仕事をいただいたりしたとき、何せ普段やっていないものだから、資料も何もないことが多いものです。ところがところが! 私の辞書コレクションの中にはその専門分野の辞書があったりするのです! 昨日までは触れたこともなかったのに、突然私のバイブルと化す辞書。この状況、備えあれば憂いなし、と言えるのか。いや、下手な鉄砲も数打てば当たる、ってやつかしら。本当は辞書でも記事でも本でも、集めた端からまずはそこに書かれた知識を自分のものにするべく、きちんと読み込めばいいんでしょうけど…それで初めて「備えている」と言えるのでしょうね。そろそろ翻訳者初心者の域も脱してきたのでしょうし、一つ上の段階に移行できるべく、ステップアップをしなければ!

Written by

記事を書いた人

パンの笛

幼少時に英国に滞在。数年の会社勤めを経て、出産後の仕事復帰を機に翻訳を本格的に学習。現在はフリーランスの在宅翻訳者。お酒好きで人好き、おしゃべり好きの一児の母。

END