INTERPRETATION

第26回  番外編:猛暑スペシャル

グリーン裕美

国際舞台で役立つ知識・表現を学ぼう!

皆さん、こんにちは。7月中旬の欧州は耐え難い暑さでしたが、ここ数週間は最高気温20度台の快適な日々です。一方、日本からのニュースやSNS投稿は「猛暑」関連が多いですね。日常生活だけでなく気候変動問題とも関連しているので今回のトピックとします。

1. 「猛暑」を英語で言うと?
extreme heat
日本では最高気温35℃以上の日と定義されていますが、米国では華氏90度(32.2℃)以上が数日続く場合と定義されているようです(参考サイト)。イギリスでは最近増えたとはいえ、そのような定義は見当たりませんでした。
「また猛暑だね」
It’s extremely/scorching hot again!

2.「熱帯夜」を英語で言うと?
a muggy night
日本では最低気温が25℃以上の夜のことを指しますが、その定義に当てはまる英語はありません。ちなみに英国では最低気温が18℃くらいの快適な夜でも
It’s too muggy to sleep!
(暑苦しくて眠れない)
という声をよく聞きます。
ちなみにmuggyとはhot and humid(蒸し暑い)の意。stickyとも。

3.「脱水症」を英語で言うと?
dehydration
「脱水症になった」
I’m dehydrated.
「水分補給を忘れずに!」
Keep/Stay hydrated!

● dehydrated/hydratedは、どちらもアクセントは “hy (hai)”
● dehydration/hydrationは、どちらもアクセントは “ra (rei)”

4.「熱中症」を英語で言うと?
軽症の場合は
heat exhaustion
症状(symptoms)は以下があります。
● Heavy sweating (大量の発汗)
● Rapid breathing (呼吸が速くなる)
● Nausea (吐き気)
● Fast, weak pulse (脈が速く、弱くなる)
● Light-headedness (頭がふらふら)
● Feeling of fatigue (疲労感)
● Heat cramps (熱けいれん)

重症になると
heat stroke/sunstroke
症状 (symptoms):
● Confusion (意識障害)
● Convulsions (ひきつけ)
● Unconsciousness (意識不明)
● Hot dry skin (皮膚が赤くカサカサ)

5.「熱中症対策は?」を英語で言うと?
「対策」=というととっさにmeasures against…
が思い浮かぶかもしれませんが、この文脈では
What do you do for heat stroke?
(熱中症対策として何ができるでしょう)
のような表現のほうが自然です。

予防ならTo prevent…を使って
How to prevent heat exhaustion or heatstroke

治療ならTo treat…を使って
How to treat heat exhaustion/heatstroke
Treatment for heat exhaustion/heatstroke
のように言えますね。

6.「観測史上最高気温」を英語で言うと?
● the hottest temperature ever recorded
● the hottest day ever
● the hottest day on record
● record-breaking heat
● the warmest day (ever)
など、いろいろあります。

なんだか書けば書くほど暑苦しくなってきます(苦笑)。

日本も暑いでしょうけど、電車もオフィスビル・住宅もエアコン完備ですよね。欧州では冷房設備がない建物が多く、電車・地下鉄もあったり、なかったりなので暑いときはじっと我慢するしかない辛さがあります。

ところで私事で恐縮ですが、数年前に脱水症が原因で緊急病棟で1日過ごしたことがあります。それは冬の出来事なので熱中症ではないのですが、運動後の水分補給が足りなかったようです。その日は「ちょっとのどが渇いたな」くらいだったのですが、翌日に頭痛やめまいで動けなくなり……。以来、外出中でもなるべくマイボトルを持ち歩き、手持ちがなければ飲み物代をケチらずに水分補給に気を付けています。

Please make sure you keep hydrated!
皆様もどうぞお気を付けください!

ちょっと長くなってしまいましたが、この内容はTwitterで小出しにしています。ご興味のある内容でしたらフォローしてください!

2019年8月5日

Written by

記事を書いた人

グリーン裕美

外大英米語学科卒。日本で英語講師をした後、結婚を機に1997年渡英。
英国では、フリーランス翻訳・通訳、教育に従事。
ロンドン・メトロポリタン大学大学院通訳修士課程非常勤講師。
元バース大学大学院翻訳通訳修士課程非常勤講師。
英国翻訳通訳協会(ITI)正会員(会議通訳・ビジネス通訳・翻訳)。
2018年ITI通訳認定試験で最優秀賞を受賞。
グリンズ・アカデミー運営。二児の母。
国際会議(UN、EU、OECD、TICADなど)、法廷、ビジネス会議、放送通訳(BBC News Japanの動画ニュース)などの通訳以外に、 翻訳では、ビジネスマネジメント論を説いたロングセラー『ゴールは偶然の産物ではない』、『GMの言い分』、『市場原理主義の害毒』などの出版翻訳も手がけている。 また『ロングマン英和辞典』『コウビルト英英和辞典』『Oxford Essential Dictionary』など数々の辞書編纂・翻訳、教材制作の経験もあり。
向上心の高い人々に出会い、共に学び、互いに刺激しあうことに大きな喜びを感じる。 グローバル社会の発展とは何かを考え、それに貢献できるように努めている。
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