INTERPRETATION

第49回 外出自粛生活を快適にするには?

グリーン裕美

国際舞台で役立つ知識・表現を学ぼう!

週末は復活祭を祝うEaster weekendでイギリスでは金曜(Good Friday)から月曜(Easter Monday)まで4連休です。いつもなら長い冬が明けたことを祝い、旅行シーズンが始まる季節ですが、今年はロックダウン3週目。ほとんどの人が自宅で週末を過ごしています。日本でもついに緊急事態宣言が出され、これからしばらく外出を自粛するの方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は狭い空間で長期間を過ごすことに慣れた方のアドバイスを紹介します。

BBCがsocial isolation(社会から断絶された生活)のエキスパートとしてアドバイスを求めたのは潜水艦の船長(submarine captain)Ryan Dochertyさん。

潜水艦では一度も外に出ることなく286日も過ごすそうです。それに比べると私たちは1日に一度は外に出られるし、しかも今の時期は割と気候がいいのでラッキーかもしれません。Dochertyさんからのアドバイスは次の3点です。

●Routine(規則正しい生活、毎日の日課)
ちゃんと1日のスケジュールを立てて、それを実行する。
当たり前のようですが、「○○時にXXへ行かないといけない」という予定がないとダラダラしがち。なるべくこれまでと同じ時間に起床し、家事・仕事・運動・勉強など、各自の事情に合わせて規則正しく過ごせるといいですね。

●Cleaning(清潔さを保つ)
Don’t let that standard slip(今までの基準を下げちゃいけない)
人に会う予定がないと男性の場合無精ひげを生やしたり、女性だと髪を洗わずに数日過ごしたりなどがあるのではないでしょうか(ドキッ?!)。私の場合、オンライン会議がほぼ毎日あり、画面上で上半身だけでもちょっとはこぎれいに写りたいという願望のおかげでなんとかギリギリ基準を保てていると思いますが、オンラインで人に会うことがなければちょっと心配。これが2番目のアドバイスということに妙に納得です。

●Downtime(休憩)
ニュースは基本的にすべて暗い話ばかりで気持ちが滅入りがちですが、心配事を脇に置いてのんびりする時間が必要だそうです。私はときどきコメディ映画を観て気を紛らわせています。またYouTube動画を見ながらの有酸素運動をするとアドレナリンが分泌されて気分もすっきりします。今は愚息が家にいるので、くだらない冗談を言って笑うのも気分転換になります。

あとは、家族と過ごす時間が長くなるのでconflict(いさかい)が起こりそうになったら早めに話し合い、一人暮らしの場合は電話やビデオコールで人と交流を取ることも大切。潜水艦内での暮らしと違って、外に出られるのだから散歩に出かけ太陽の光を浴びるといい、とのことです。

私自身は、外出を控える生活に入って5週間になりました。幸いロンドン郊外なので家族以外とは2メートルの距離を保ちながら生活できています。生活必需品は徒歩で買い物に行けるのも幸いです。でも、だからといって不便がないわけでもありません。皆さまも自宅で過ごす時間が長くなるかもしれませんが上記のアドバイスも念頭になるべく快適に過ごされることを願っております。

【日本会議通訳協会(JACI)の出版プロジェクト「駆け出しのころ」のご紹介】

先月いよいよ事態がパンデミック化し、通訳業界が大打撃を受けるやいなや、日本会議通訳者協会(JACI)は遠隔セミナーなど様々な企画を立ち上げて会員をサポートしてくれています。

その一つが関根マイク理事の率いる「駆け出しのころ」という出版プロジェクト。

どういう理由で通訳者を目指したのか、どういう過程でプロになったのか、30人分くらいの体験談をまとめて本にしよう!という企画です。

まずは執筆が終わったものからnoteで一般公開されています。

知り合いの記事の読むのは楽しいけれど、自分の体験談が公開されるのは気恥ずかしいものです。けれども、自分自身が先輩の体験談から多くを学んで少しずつステップアップできたのですから私の記事も少しはお役に立てればいいなと思いました。

まだまだ先が見えず、不安な日々は続きますが、世界中の仲間と支えあいながらこの危機を乗り越えたいと思っています。
https://note.com/interpreters

Written by

記事を書いた人

グリーン裕美

外大英米語学科卒。日本で英語講師をした後、結婚を機に1997年渡英。
英国では、フリーランス翻訳・通訳、教育に従事。
ロンドン・メトロポリタン大学大学院通訳修士課程非常勤講師。
元バース大学大学院翻訳通訳修士課程非常勤講師。
英国翻訳通訳協会(ITI)正会員(会議通訳・ビジネス通訳・翻訳)。
2018年ITI通訳認定試験で最優秀賞を受賞。
グリンズ・アカデミー運営。二児の母。
国際会議(UN、EU、OECD、TICADなど)、法廷、ビジネス会議、放送通訳(BBC News Japanの動画ニュース)などの通訳以外に、 翻訳では、ビジネスマネジメント論を説いたロングセラー『ゴールは偶然の産物ではない』、『GMの言い分』、『市場原理主義の害毒』などの出版翻訳も手がけている。 また『ロングマン英和辞典』『コウビルト英英和辞典』『Oxford Essential Dictionary』など数々の辞書編纂・翻訳、教材制作の経験もあり。
向上心の高い人々に出会い、共に学び、互いに刺激しあうことに大きな喜びを感じる。 グローバル社会の発展とは何かを考え、それに貢献できるように努めている。
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