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第12回 7つの魔法④~企画書をつくる

寺田真理子

あなたを出版翻訳家にする7つの魔法

7つの魔法の4つ目は「企画書をつくる」です。あなたが出版翻訳したい原書がどんな本なのかを伝えるために、企画書をつくりましょう。 

原書を出版翻訳するには、日本でそれを出版してくれるところを見つける必要があります。そのために編集者さんに見せる資料が、この企画書です。

まず知っておいてほしいのは、編集者さんはとても忙しいということ。大量の書類に目を通す時間はありません。あなたが分厚い資料を「見てください」と渡しても、それでは目を通してもらえないでしょう。企画書はA4で1枚から2枚にまとめるようにしてください。

もちろん、必要とされたときに提示できる情報は多いに越したことはありません。「ここをもっと詳しく知りたい」といわれたときに渡せる補足資料は用意しておきたいですが、企画書としてはあくまでも1枚から2枚程度におさえるようにしましょう。

注意してほしいのは、「企画書は単なる情報のまとめではない」ということ。どうして企画書をつくるのかといえば、その原書を「面白そうだ」「役に立ちそうだ」「ぜひ日本で出版したい」と編集者さんに思ってほしいからですよね。だからそう思ってもらえるような、心に響くものにしてほしいのです。
企画書のフォーマットは、各社それぞれ違います。編集者さんが「これをやりたい」と思えば、その後で社内の会議などにかける際は社内用のフォーマットに直してくれることが大半です。まずはそのたたき台となるような、基本的な項目を網羅した企画書をつくりましょう。

企画書に必要な項目は、以下のようになります。
①原書名
②タイトル案
③書籍概要
④対象読者
⑤仕様
⑥著者プロフィール
⑦訳者プロフィール
⑧監修
⑨類書

次回の連載から、具体的な項目を一つひとつ見ていきましょう。

Written by

記事を書いた人

寺田真理子

日本読書療法学会会長
パーソンセンタードケア研究会講師
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー

長崎県出身。幼少時より南米諸国に滞在。東京大学法学部卒業。
多数の外資系企業での通訳を経て、現在は講演、執筆、翻訳活動。
出版翻訳家として認知症ケアの分野を中心に英語の専門書を多数出版するほか、スペイン語では絵本と小説も手がけている。日本読書療法学会を設立し、国際的に活動中。
ブログ:https://ameblo.jp/teradamariko/


『認知症の介護のために知っておきたい大切なこと~パーソンセンタードケア入門』(Bricolage)
『介護職のための実践!パーソンセンタードケア~認知症ケアの参考書』(筒井書房)
『リーダーのためのパーソンセンタードケア~認知症介護のチームづくり』(CLC)
『私の声が聞こえますか』(雲母書房)
『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』(クリエイツかもがわ)
『認知症を乗り越えて生きる』(クリエイツかもがわ)
『なにか、わたしにできることは?』(西村書店)
『虹色のコーラス』(西村書店)
『ありがとう 愛を!』(中央法規出版)

『うつの世界にさよならする100冊の本』(SBクリエイティブ)
『日日是幸日』(CLC)
『パーソンセンタードケア講座』(CLC)

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