INTERPRETATION

第120回 新年の抱負(new year’s resolutions)

グリーン裕美

ビジネス翻訳・通訳で役立つ表現を学ぼう!

新年明けましておめでとうございます。今年も皆さまにとって学び多き、充実した一年になることを願っております。

さて、新年と言えば、多くの人が「今年はXXXするぞ!」と決意をするのではないでしょうか。

皆さんの新年の抱負は何でしょう? What are your new year’s resolutions?

欧米社会ではお正月よりもクリスマスを祝う習慣ですが、それでも多くの人が新年の抱負(new year’s resolutions)を立てます。

よくある決意は

1) to do more exercise

2) to drink less alcohol

3) to be more organised/to learn a new language

12月は宴会(Christmas parties)が多く、運動せずに暴飲暴食を繰り返し、太りがちなので、1や2は世界共通の新年の抱負かもしれませんね。私もやはり1を掲げています(笑)。

また英エコノミスト誌のThe origin of new year’s resolutionsという記事によると、新年の抱負を立てる習慣が始まったのは最近のことではなくて、なんと4000年前もだそうです。ただし、その頃の「新年」は1月に始まるのではなく、農作業が始まる時期に合わせて春分(spring equinox)頃だったそうです。そして、次第に宗教色が濃くなったという記述もあります。

“new-year resolutions”という表現が初めてメディアで使われたのは1813年。この頃には、それまでの宗教的な重々しさが失われ、冗談めいた誓いも立てられるようになったそうです。

同記事によると、英米人の約半数が新年の誓いを立てるけれども継続できるのは1割に満たないとか(around half the population of Britain and American now make resolutions–though fewer than 10% keep them)。

では今年こそ、目標を達成するためにはどうすればよいのでしょう?

まずは当たり前に聞こえるかと思いますが、「達成可能な目標を立てる」ことから始まります! 目標設定については第26回でSMART goalsについて詳しく説明していますが、Specific(具体的)で、 Measurable(測定可能)、 Achievable(達成可能)、Realistic(現実的)な目標を立て、そして Time-based(期限を設定)にします。つまり、上記 to do more exercise(運動量を増やす)はSMARTではないので、「毎日、腹筋を10分鍛える」のようにするとSMARTの要件を満たし、実行しやすくなります。

ということで、皆様もぜひSMARTな目標を立て、2018年を有意義にお過ごしください。

我が家では4、5年前からお正月に新年の抱負を書初めをし、1年間壁に貼っています。各自2~3個書きますが、だいたい達成できるのはそのうちの1つくらいです(苦笑)。下方修正したり、達成できなかった前年の目標を引き続き掲げたりもしますが、何らかの目標を立てて、それについて語り合ったり、その実現に向けて少しでも努力したりすることが楽しいなと思います。

2018年1月9日

Written by

記事を書いた人

グリーン裕美

外大英米語学科卒。日本で英語講師をした後、結婚を機に1997年渡英。
英国では、フリーランス翻訳・通訳、教育に従事。
ロンドン・メトロポリタン大学大学院通訳修士課程非常勤講師。
元バース大学大学院翻訳通訳修士課程非常勤講師。
英国翻訳通訳協会(ITI)正会員(会議通訳・ビジネス通訳・翻訳)。
2018年ITI通訳認定試験で最優秀賞を受賞。
グリンズ・アカデミー運営。二児の母。
国際会議(UN、EU、OECD、TICADなど)、法廷、ビジネス会議、放送通訳(BBC News Japanの動画ニュース)などの通訳以外に、 翻訳では、ビジネスマネジメント論を説いたロングセラー『ゴールは偶然の産物ではない』、『GMの言い分』、『市場原理主義の害毒』などの出版翻訳も手がけている。 また『ロングマン英和辞典』『コウビルト英英和辞典』『Oxford Essential Dictionary』など数々の辞書編纂・翻訳、教材制作の経験もあり。
向上心の高い人々に出会い、共に学び、互いに刺激しあうことに大きな喜びを感じる。 グローバル社会の発展とは何かを考え、それに貢献できるように努めている。
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