INTERPRETATION

第179回 「~する余地がない」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

not have the bandwidth to …(~する余地がない)

I’m afraid I do not have the bandwidth to do the project now. Can you ask me later?

(今はそのプロジェクトをする余地がないんです。また後日、聞いてもらえますか?)

「~する余地がない」「これ以上は無理」を英語ではdo not have the bandwidth to … と言います。bandwidth自体はラジオの周波数の「帯域幅」という意味です。他にも口語表現で「処理能力」という語義があり、この表現が生まれました。

私がこの言葉に出会ったのは、アメリカのとあるニュースサイトでした。最近のサイトは広告収入を得るために、ニュース動画を視聴する前に企業広告が流れます。そのCMの中にこのフレーズが出てきたのです。15秒ほどのCMは、急いでいるときほどまどろっこしく感じます。けれどもその中に出てくる英語や日本語を通訳してみようと考えれば、立派な勉強時間になります。「ちりも積もれば山となる(A penny saved is a penny earned)」です。

ところでラジオの「周波数」は英語でfrequencyと言います。一方、NHKラジオ第1放送を聞いていると「JOAK(ジェイ・オー・エー・ケー)」という言葉が時々聞こえてきます。このJOAKは「呼出符号」です。アメリカの呼出符号の場合、ミシシッピ川を境に東西に分けています。「WBUR」などとWで始まる場合は東側、「KWEM」などKが頭文字の場合は西側という具合です。

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柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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