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放送通訳者直伝!すぐ使える英語表現

第148回 「大げさな行動をとる」

ham it up (大げさな行動をとる)

The therapy dog has her own website with photos of her hamming it up.

(そのセラピー犬は自分のウェブサイトもあり、大げさな仕草の写真も掲載されています。)

 ham it upは「大げさな行動をとる」という熟語で、私が初めてこのフレーズに遭遇したのは放送通訳のニュースでした。元のニュースの舞台はサンフランシスコ。「セラピー犬」ならぬ「セラピー豚」が空港で大人気という話題だったのです。クリスマスの時期、空港はどこも混みますよね。そのような中、セラピー・ピッグが登場したことで、大行列をなす人々も少しホッとした様子がそのニュースでは描かれていました。

 hamは食べ物の「ハム」ですが、略式表現では「(演技過剰の)大根役者」という意味も有します。こちらはThe Hamfat Manというミュージカルから来たもので、主人公は不器用な男性です。Hamfatがhamfatterに転じ、「ham=大根役者」と変化したようです。ちなみに「アマチュア無線家」を「ハム」と言い、やはりスペルはhamです。こちらはamateurのamがhamと発音が似ていることから生まれた言葉です。

 この原稿を書くにあたり、紙辞書をいつものごとく眺めていると、hamの下の語義にham-and-egger(並みの人間)という言葉がありました。他にもham-handed(手先が不器用な)、hammy(演技が大げさな)なども出ています。食べ物にも色々な意味があるのですね。


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プロフィール

柴原早苗

柴原 早苗さん
放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。 「放送通訳者・柴原早苗のブログ」 http://sanaeshibahara.blog.
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