INTERPRETATION

第199回 「わかる、理解する」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

wrap head around (わかる、理解する)

To tell you the truth, the President’s speech was difficult. I wasn’t able to wrap my head around it. (正直なところ、大統領の演説は難しかったです。理解できませんでしたね。)

*******

wrap head aroundは「わかる、理解する」という意味です。特に難解なものを解釈するというニュアンスで使われ、話し言葉です。ただ、いつこのフレーズがお目見えしたのか今一つ調べきれませんでした。でも「頭を包み込む」という光景は何とも面白いですよね。

たいていの英単語には語源があるのですが、wrapを複数の英和辞典で引いたところ、確固たる語源がありませんでした。一方、wrapを使った表現は他にもあり、たとえばwrap-up(結論)、keep … under wraps (計画などを秘密にしておく)があります。

ところで食品を包む「ラップ」は米語の場合、plastic wrapですが、イギリス英語はcling filmです。「引っかかるフィルム」というのが興味深いですよね。もっとも、お皿へのくっつき度合いは日本の商品が最強だと私は思っています。イギリスで暮らしていたころ、「clingしないcling filmだわ~」とボヤキながら悪戦苦闘していたのでした!

Written by

記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

END