INTERPRETATION

第46回 「苦境に陥る」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

put in the hot seat 苦境に陥る

The president was put in the hot seat because of the company’s financial scandal.

会社の金融不祥事ゆえに社長は苦境に陥りました

 今回ご紹介するのは「苦境に陥る」という意味のput in the hot seat です。in の代わりにonを使うこともできます。

 hot seatという言葉が誕生したのは1925年ごろとされています。「恥ずかしい状況」を意味します。たとえば多大なストレスを受けている様子や、たくさんの批判を受けている場合です。「put+人+in the hot seat」で「人を窮地に立たせる」となります。

同様の意味ではin the hot waterもあります。イスにしても水にしても、熱いのはこりごりというニュアンスが含まれるのでしょうね。

 ところでhotは中学生で学ぶ基本単語ですが、辞書で改めて意味を調べてみると実に多様な語義があることがわかります。ちなみにhot-air balloonは「熱気球」ですが、hot-airだけで形容詞として用いると「ほら吹きの」という意味もあるのだそうです。私は紙の辞書を愛用しているのですが、そうした「寄り道学習」が楽しいとしみじみ思います。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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