INTERPRETATION

第121回 「ひどくたたかれる」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

get the stick ひどくたたかれる

He got the stick from his teammates because he was always late for work.

彼はチームメートからひどくたたかれました。いつも仕事に遅刻してきたからです。

get the stickは「ひどくたたかれる、厳しい処置を受ける」という意味です。間のtheは省いてget stickでも同じ意味になります。

stickは元々ドイツ語のsteckenから来た単語です。stick自体は「(切り取った、または枯れた)枝木」という意味で、branchやtwigのようにまだ付いたままのものとは異なります。こうした話題も学習者向け英和辞典(大修館書店「ジーニアス英和辞典」など)には詳しく出ていますので、ぜひ調べたついでに目を通してみて下さいね。「ついで学習」の積み重ねが大きな蓄積となっていきます。

ところでA.A.ミルンの児童小説「くまのプーさん」では「プー棒投げ」という遊びが出てきますが、これは英語でPoohsticksと言います。物語の舞台は「100エーカーの森」。エーカー(acre)はヤード・ポンド法を表す単位ですよね。100エーカーをメートル法に直すとおよそ40万平方メートル。うーん、「40万平方メートルの森」では何とも味気なく思えてしまいます。日本でも「6畳の部屋」と言う方が「約10平方メートルの和室」というよりしっくりきますよね。数え方一つをとってもそれぞれの文化が反映されています。

stick一つからこうしてあれこれ自由に想像するのも発展学習です。ぜひ皆さんも楽しみながら勉強を続けて下さいね。2016年もよろしくお願いいたします!

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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