INTERPRETATION

第134回 「完全に負かす」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

shipwreck 完全に負かす

Our local team shipwrecked the rival in front of sold-out crowd.

(満員の観衆の前で我が地元チームはライバルを完全に負かしました。)

今回ご紹介するshipwreckは名詞の場合「難破、沈没、難破船」といった意味を持ちます。ここでは動詞として用いられており、通常であれば「難破させる」です。ただ、この例文では「完全に負かす」ということで、試合などで相手を徹底的に負かす様子を表しています。

私がこの表現に出会ったのは、米軍放送AFNにおいてでした。AFNでは定時になるとAP Network Newsという2分間の英語ニュースが流れ、そのあと続けてFox Sports Newsが放送されます。こちらも短い番組なのですが、アメリカを始め世界の主要大会などの結果を速報しています。このshipwreckというフレーズが出てきたのも、メジャーリーグ関連のニュースでした。

ところでshipという単語の原義は「くり抜いた木の幹」です。shipを使った熟語はたくさんあります。たとえばjump ship(今の仕事を辞める)、run a tight ship(効率重視で経営する)、when one’s ship comes in (出世でもしたならば)という具合です。そういえばイギリスに暮らしていたころ、BBC Radio 4で早朝にShipping Forecastという気象番組を聞いたことがあります。船舶向けの気象情報なのですが、地名とデータを淡々と読み上げるのが印象的でしたね。ちなみに日本でもラジオ第2放送で毎日夕方に「気象通報」が流れます。こちらも同様の放送です。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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