INTERPRETATION

第135回 「多くの人を激怒させる」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

stir a hornet’s nest 多くの人を激怒させる

The new tax which is now under consideration may stir a hornet’s nest.

(現在検討されている新しい税は、多くの人を激怒させるかもしれません。)

a hornet’s nestは「大きな騒動、(大勢が怒っていて)面倒な状況」という意味です。hornetとは「スズメバチ」のこと。「スズメバチ」はその姿からyellow jacketとも言います。stir a hornet’s nestは「多くの人を激怒させる」という意味です。

ところで「ハチ」にも色々な英語がありますよね。waspも「スズメバチ、ジガバチ」のことですが、一方のbeeは広い意味での「ハチ」、狭義であれば「ミツバチ」を指します。beeは「勤勉の象徴」ですが、waspは「怒りっぽい人」というニュアンスがあります。なお、bumble beeは「マルハナバチ」のことです。

hornet’s nestが初めてお目見えしたのは18世紀中ごろと言われています。「ハチの巣をつついたような騒ぎを引き起こす」という状況が、この表現の語源となりました。ところでアメリカのユタ州の俗称はthe Beehive Stateです。beehiveは「ミツバチの巣箱」のことで、ユタ州の旗のデザインにもそれが描かれています。beehiveが進歩と勤勉を象徴するため、この柄が採用されたそうです。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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