INTERPRETATION

第144回 「重い罪」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

cardinal sin (重い罪)

Revealing the company secret on SNS is a cardinal sin.

(企業秘密をSNSで暴露するのは重い罪ですよ。)

今回ご紹介するにはcardinal sinということばです。キリスト教関連の用語が日常の英語表現として使われることはよくあるのですが、このことばも同様です。キリスト教におけるseven deadly sins(七つの大罪)とは、pride(傲慢), covetousness(強欲), lust(色欲), anger(憤怒), gluttony(暴食), envy(嫉妬), sloth(怠惰)のことで、cardinal sinはこの七つのうちのいずれかを指します。

日常生活の中でcardinal sinと言った場合、「許すことのできないミス」や「誤った判断」を意味します。cardinal自体は「基本的な、主要な」という形容詞のほかに、名詞では「(カトリックの)枢機卿」「深紅」という意味もあります。枢機卿とはローマ法王の次に位する聖職者です。

ところでアメリカの野球チームに「セントルイス・カージナルス」があります。名前の由来は、かつて選手たちが朱色のユニフォームを着ていたこと、また、ミズーリ州の州鳥がショウジョウコウカンチョウ(cardinal)であることから名づけられたそうです。ショウジョウコウカンチョウのオスは全身が赤色の美しい鳥で、北アメリカに分布しています。気になる方はぜひインターネットで画像検索してみてくださいね。ちなみにショウジョウコウカンチョウは漢字で書くと「猩々紅冠鳥」です。「猩々」とは中国における想像上の動物で、猿に似た赤い体毛の生き物です。「大酒飲み」という意味もあるそうです。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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