INTERPRETATION

第251回 「大したことない」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

small potatoes (大したことではない)
Don’t worry about your mistakes.  They were small potatoes.  (ミスを心配しないで。大したことではないのだから。)

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「大したことではない」を口語表現でsmall potatoesと言います。文字通り訳せば「小さなジャガイモ」ですが、「大したことではない」「大した人物ではない」「はした金」といった意味を持つようになったのは19世紀初頭でした。potatoは複数形で使います。

ジャガイモと言えば、アメリカには多くのアイルランド系移民がいます。そのきっかけとなったのが、19世紀半ばにアイルランドで起きたジャガイモ飢饉でした。ジャガイモが疫病で不作となり、大勢の人たちが命を落としたのです。アイルランド人口の2割が死亡したとされています。その状況を逃れるためにアメリカへ移住したのでした。

ところで日本語で「サツマ」と言えば「サツマイモ」を連想しますよね。でもイギリスに暮らしていたころ、スーパーで見かけたSatsumaなるものは「温州みかん」のことでした。ちなみにハワイの公園内のhibachiは「バーベキュー用コンロ」。日本語から派生して違う意味になった単語というのも面白いですよね。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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