INTERPRETATION

第288回 「互いに全く異なるタイプ」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

apples and oranges (互いに全く異なるタイプ)
We are like apples and oranges but somehow, we do get along.  (私たちは互いに全く異なるタイプだけど、なぜか気が合うのよね。)

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「互いに性格が異なるタイプ」を表す際にapples and orangesという英語表現があります。文字通り訳せば「リンゴとオレンジ」。確かに味も外見も異なりますよね。日本語でも「2つの違いがはなはだしい」という意味を表す「月とスッポン」があります。このように全く異なるものを対比させる表現というのは実に興味深いです。

ところでイギリスに暮らしていた頃、スーパーの果物売り場でsatsumaと書かれたものをよく目にしました。見かけは「みかん」そのもの。でも「サツマ」?辞書を引いたところ、「温州ミカン」のことで、「薩摩から苗木が出荷されたためとされる」とランダムハウス英和大辞典には出ていました。

一方、「オレンジ」で思い出すのが、オランダ王家の「オラニエ家」。英語ではOrange、オランダ語表記はOranjeです。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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