INTERPRETATION

第184回 「扱い方がわかる」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

get a handle on … (~の扱い方がわかる)

My daughter got a handle on how to use that complicated software. (うちの娘はあの複雑なソフトの扱い方がわかっていました。)

get a handle on … は「~の扱い方がわかる、~を理解する」という意味の略式表現です。似たような表現ではgive A a handle on B(AにBの操作方法を教える)があります。

handleは「ハンドル、とって」のことですが、口語では「とっかかり」という意味もあります。語源はhandとleが組み合わさったもので、「手で握られるもの」が原義です。ちなみに自動車のハンドルはsteering wheel、自転車のハンドルはhandlebarです。なお、handlebar mustacheは「カイゼルひげ」のこと。口の両端が上がっているひげで、確かに自転車のハンドルに似ていますよね。ダリのひげで有名です。

ところで自転車でもう一つ思い出しました。最近は「電動アシスト自転車」が人気です。英語ではelectric bicyclesやe-bikeと言います。日本では前や後ろに子どもを乗せるのが当たり前ですが、90年代に暮らしていたイギリスで見かけたことはありませんでした。大人も子どももイギリスではヘルメットが義務付けられています。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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