INTERPRETATION

第40回 「景気回復の兆し」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

green shoots 景気回復の兆し

Since the economy is showing green shoots, our profit grew by 5 percent.

景気回復の兆しが見られているため、わが社の利益は5パーセント増加しました。

green shootsは「景気回復の兆し」という意味です。もとは植物の「芽吹き」を指しますが、経済などの世界では比ゆ的に使われているのです。たとえば芝生が火事で焼けたとします。最初のうちは黒こげですが、しばらくすると新しい芽が出てきますよね。そのような状況から生まれた表現です。「景気回復の兆し」は他にもa sign of an economic upturnと言い換えることができます。

green shootsが最初に使われたのは、1991年、イギリスのラモント財務相の発言においてでした。後にアメリカでも当時のバーナンキFRB議長が用いたことから、この言い回しが広まりました。

ところでgreenは「緑」という意味で、英語では交通信号機もgreen lightです。日本では「青信号」ですよね。ちょっとした文化の違いを英単語から感じるのも楽しいものです。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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