INTERPRETATION

第75回 「順調に進む」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

hum along smoothly (仕事や会社などが)順調に進む

Since I cleared my desk and got rid of the clutter, everything is humming along smoothly.

机の上を片づけてガラクタを処分したので、すべてが順調に進んでいますよ

 humという単語はもともと擬音語から生まれています。「鼻歌を歌う、ハミングする」という訳語ですよね。今回ご紹介する表現はhum along smoothly、意味は「(仕事や会社などが)順調に進む」です。hum along自体は他にも「(車などが)快調に進む」という状況を表します。

 擬音語を用いた句動詞は他にもいくつかあります。たとえば、buzz aboutは「~について噂話をする」です。buzzは蜂などの羽音である「ブンブン、ブーン」を表します。一方、「カチッ」という音はclickです。コンピュータ用語でもすでにおなじみですよね。このclickを用いてclick into placeとすると「(事の)つじつまが合う、はっきりする」という意味になります。金属やガラスなどがぶつかる際の音はclinkで、日本語の「チャリン、カチン」に相当します。clink downは「急にひざまずく」という意味になるのです。

 以前イギリスの大学院で学んでいたとき、各国から来た寮の仲間と擬音語の話になりました。それで「ニワトリの鳴き声」をそれぞれお国の言葉で披露したのです。他にもネコやイヌなど色々と動物を挙げては留学生仲間で大いに盛り上がりましたね。

 ちなみに各国のニワトリの鳴き方を知りたい方、インターネットで「国別ニワトリの鳴き声」と検索してみて下さい。ある卵会社のページがヒットします。楽しいコラムが満載ですよ。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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