INTERPRETATION

第87回 「分類する」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

bracket 分類する

I don’t think he could be bracketed in the category of superstars but he did play well in the final match.

彼はスーパースターの範疇に分類することはできないと思うけれど、決勝戦ではよく戦ったと思うよ。

 bracketは「かっこ」のことで、主に「丸括弧」を意味します。記号で記せば「( )」です。parenthesisという英語でも表せます。今回ご紹介するのは名詞ではなく、動詞として使うbracketで、「分類する」という意味を持つものです。後ろにinが付くこともぜひ覚えておきましょう。

 

 この表現が出てきたのは、サッカーワールドカップの決勝戦でドイツ優勝が決まったという放送通訳現場でのことでした。現地レポーターが優勝の瞬間を興奮気味に伝える中、bracketという聞き慣れない単語が出てきたのです。表記用のことばであるbracketが動詞で使われているというのも私にとっては新鮮でしたね。

 こうなると「他の記号で動詞として活用するものはあるかしら?」と気になります。colonやasteriskなど、記号と言っても色々あります。まずはインターネットで「記号一覧」が掲載されている英語サイトを探し出し、そこに出ている記号名をひとつひとつ辞書で調べてみました。こうなると勉強と言うよりも楽しみそのものです。

 

 その結果とは?動詞として用いるのはどうやらbracketのみで、それ以外はすべて名詞扱いのようでした。ひとつひとつを紙辞書で引きながら、ついでにまったく関係のない単語の寄り道もしたりと、またまた「紙辞書サーフィン」を楽しんだのでした!

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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