INTERPRETATION

第92回 「冷遇される」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

get the cold shoulder 冷遇される

Since he acted in a selfish way, he got the cold shoulder from his colleagues.

自分勝手にふるまったため、彼は同僚から冷遇されました

 get the cold shoulderは「冷遇される」という意味です。getの代わりにreceiveを用いることもできます。一方、「~を冷遇する」はgive cold shoulder to … です。

 なぜ「冷遇」がcold shoulderなのでしょうか?気になったので調べたところ、いくつかの語源がありました。そのうちのひとつで興味深かったのが、招かざるお客様のもてなし方と関連したものでした。その節によれば、イヤな来客の際、ヒツジの冷たい肩肉を出したのだそうです。歓待したいのであれば温かい料理でもてなしますので、その逆というわけなのですね。日本では来客にお茶を出さないと無礼とみなされますが、これも言い換えれば招かざる客と思われているからといえるでしょう。

 私は英語学習の際、新しいフレーズに出会うと関連表現があるか気になります。たとえばここではcoldとshoulderが出てきましたので、ではhot shoulderはあるだろうかと考えるのですね。他にも「cold+体の部位」「hot+体の部位」という具合に、反対語の有無も調べます。

語源や関連表現をインターネットや辞書で調べていると別のフレーズにも出会います。そうした貴重な巡り合いを学びの際には大切にしています。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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