INTERPRETATION

第98回 「有能な人を選ぶ」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

separate the sheep from the goats 有能な人を選ぶ

The management has decided to separate the sheep from the goats in order to go ahead with the new project.

経営者側は新規プロジェクトを進めるために有能な人を選ぶことを決めました。

 今年の干支は未。ということで今回ご紹介するのは「ヒツジ」を用いた表現です。separate the sheep from the goatsは主にイギリスで使われる表現で「有能な人を選ぶ」という意味です。「有能なものとそうでないものを区別する」というのがより具体的な意味となります。 

 もともとこのエピソードは新約聖書のマタイ25章31から46節に出てくるものです。その当時、放牧はヤギもヒツジも一緒でした。しかし夕方には両者を分けて小屋に入れたのだそうです。聖書の世界ではヤギが悪人を、ヒツジが神の民を表すとされています。そのことから今回ご紹介するフレーズが誕生したようです。

 さて、昨年末に大修館書店の「ジーニアス英和辞典第5版」が出版されました。第4版から数年たっており、ファンにとっては待ちに待ったお目見えです。私は第4版から愛用しており、今回も発売直後に入手しました。まだページがパリッとしており、これからどんどん単語を調べては下線を引いたり余白に書き込んだりしていくのが楽しみです。

 そんな紙辞書でsheepを引くとヒツジの鳴き声や関連語などが一気に目に入ってきます。デジタル辞書も便利ですが、紙の場合はページを開くだけでざっと情報が入るのが助かります。みなさんもぜひ紙辞書の魅力を改めて感じてみてくださいね。今年も本コラムのご愛読、よろしくお願いいたします。

Written by

記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

END