INTERPRETATION

第241回 「一つのことにすべてを賭ける」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

put all one’s eggs in one basket (一つのことにすべてを賭ける)
 Since I didn’t want to put all my eggs in one basket, I’ve applied to five universities. (一つに賭けるのは嫌だったので、5つの大学に出願しました。)

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「一つのことにすべてを賭ける」は英語でput all one’s eggs in one basketと言います。one’sの部分にはmy, your, his, herなどが入り、通常は否定文で使われます。「一つのカゴにすべての卵を入れる」というのが文字通りの意味ですが、想像すると何となくわかりますよね。落としてしまえばすべてが割れてしまいます。この表現は1615年のセルバンテス作「ドン・キホーテ」に出てきています。一説によると、イタリアかスペインのイディオムから来ているのだそうです。

英語のeggを使った表現は他にも沢山あります。たとえば、walk on eggs (慎重に行動する)、bring one’s eggs to a bad market (見込み違いをする)、as sure as eggs(絶対確実に)などです。

ところで「バスケット(basket)」や「ビスケット(biscuit)」の日本語のアクセントは、「ケ」にありますが、英語の場合は第1音節に来ますよね。調べたところ、外来語は語末から3拍目にアクセントが来るのだそうです。確かに「スカート」「イギリス」「メキシコ」など、後ろから3番目であることがわかります。ただし、例外ももちろんあるとのことです。

ちなみに欧米のスーパーでは卵は通常12個入りです。かつて暮らしていたイギリスでは卵のパックのほとんどが紙製でした。日本は10個入りでプラスチックのパックですよね。こうした違いも面白いなと思います。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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