INTERPRETATION

第118回 「最後の最後で決める」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

pull an audible 最後の最後で決める

She couldn’t decide at first but pulled an audible and went ahead with her plan.

彼女は最初決断できなかったものの、計画を実行することを最後の最後で決めました。

pull an audibleは「最後の最後で決める」という意味です。もともとはアメリカンフットボールから来たフレーズで、今回ご紹介したこの表現も主にアメリカでよく使われるようです。

ちなみにaudibleそのものは「聞こえる、聞き取れる」という意味で、反対語はinaudibleです。私は普段、英単語を辞書で引いた際、必ず反対語も確認するようにしています。特に反対語はin-やun-で始まることが多く、うろ覚えということもよくあるのですね。その都度チェックすることは、自分にとっても大事な確認作業です。

さて、英語にはスポーツから来た表現がほかにも色々とありますよね。たとえばabove par(標準以上である)の由来はゴルフ、the ball is in your court(決定権はあなたにある)はテニスから生じたものですし、by a nose(少しの差で)は競馬用語です。英語学習の際にはぜひひとつの表現をきっかけに、「ではほかにどのようなものがあるだろう?」と想像力を働かせて調べてみて下さい。きっとみなさんの表現力アップに寄与するはずです。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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