INTERPRETATION

第37回 夢の中でもリハーサル

寺田 真理子

マリコがゆく

みなさん、ゲームは好きですか?

わたしは最近のゲーム事情が全然わかりません・・・。「世の中の進歩についていこう」とネットで無料ゲームを眺めてみたりするものの、「目がチカチカする~!」とすぐにひるみ。簡単なゲームもろくにできずにあえなく挫折。「ゲームじゃなくて、現実の人生で頑張るからいいんだもん・・・」と自分を励まします。

そんなわたしも、ゲームにはまりまくっていた時期がありました。南米に滞在していた中学生のころ、変圧器まで使ってドラクエシリーズをやっていたんです。

そんなゲームでも、性格が出るわけです。超方向音痴なわたしは、何度同じ洞窟に行っても迷子になるんで、洞窟のくわしい地図なんかを自分で描いちゃったり。攻略本をわざわざ買って書き込みしたり。レベルアップなんかも「まだやるの?」っていうくらいやっちゃうんです。とっくに最後の敵を倒せるくらいのレベルになっているのに、何度も付近をぐるぐる回ってひたすら敵を倒してレベルアップをするという・・・何が楽しいのかわかりませんが、本人は大満足。

で、何が言いたいかといいますと。120%、いや、200%準備をしておかないと気がすまない性質なんです。「予習しすぎ」と大学の頃もよく言われていましたが、当然ながら、通訳についてもそう。眉間にしわを寄せて資料とにらめっこする時間が延々続きます。何ならスーツまで着込んでリハーサルだってしちゃいます。

ただ、通訳の場合は条件が整わなくて「えいやっ!」とやってしまわないといけないことが多いもの。そのときのわたしの落ち着かない気持ちをご想像ください。「平気そうにしている」ように見られてしまうことが多いのですが、実際は落ち着かないことこの上ないのです。

こんな性格なので、大きい会議だと、当然夢の中でもリハーサルをしてしまいます。眠れないならまだいいんですが、眠れることは眠れるんです。ただ、夢の中で通訳をして起きるとぐったり疲れているという・・・。1回ならまだしも、5回も6回も続くと、起きたときに「こんなにやったのにまだ終わってないの!?」という気分です。

不思議なのは、夢の中でも同時通訳をしているんですよね。日本語と英語、ちゃんと両方聞こえてますもん。そんなときのアタマの中って、一体どうなってるんでしょうね?

Written by

記事を書いた人

寺田 真理子

日本読書療法学会会長
パーソンセンタードケア研究会講師
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー

長崎県出身。幼少時より南米諸国に滞在。東京大学法学部卒業。
多数の外資系企業での通訳を経て、現在は講演、執筆、翻訳活動。
出版翻訳家として認知症ケアの分野を中心に英語の専門書を多数出版するほか、スペイン語では絵本と小説も手がけている。日本読書療法学会を設立し、国際的に活動中。
ブログ:https://ameblo.jp/teradamariko/


『認知症の介護のために知っておきたい大切なこと~パーソンセンタードケア入門』(Bricolage)
『介護職のための実践!パーソンセンタードケア~認知症ケアの参考書』(筒井書房)
『リーダーのためのパーソンセンタードケア~認知症介護のチームづくり』(CLC)
『私の声が聞こえますか』(雲母書房)
『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』(クリエイツかもがわ)
『認知症を乗り越えて生きる』(クリエイツかもがわ)
『なにか、わたしにできることは?』(西村書店)
『虹色のコーラス』(西村書店)
『ありがとう 愛を!』(中央法規出版)

『うつの世界にさよならする100冊の本』(SBクリエイティブ)
『日日是幸日』(CLC)
『パーソンセンタードケア講座』(CLC)

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