INTERPRETATION

第193回 「強硬手段をとる」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

play hardball with … (~に対して強硬手段をとる)
The chairman is getting ready to play hardball with the rival company. (会長はライバル企業に対して強硬手段をとるべく備えています。)

play hardball with … は「~に対して強硬手段をとる」という意味です。もともとhardballはスポーツ用語で「硬球」ですが、他にも「厳しいやり方、強硬姿勢」という語義があります。また、形容詞では「厳しい」、動詞では「強硬な態度をとる」ということです。一方、「硬式野球」はhardball baseball、「軟式野球」はsoftball baseballと言います。softballはアメリカではインフォーマルな意味として「つまらない」を表します。

今回この原稿を執筆するにあたり、hardballを紙辞書を引いたところ、同じページに掲載されている他の単語に寄り道をして楽しみました。たとえばhardballのすぐ後にはhardcaseという語があり、読むとイギリスの略式表現として「強情者」とあります。一方、hard-luck storyは「苦労話」、hard moneyは「硬貨」です。こうして「ついでに」眺めながら「へえ、そうなんだ!」と楽しむことも、英語学習のモチベーションにつながると思います。

野球関連でもう一つ。「野球の殿堂入りをする」は英語でget into the Baseball Hall of Fameです。「殿堂」は古代の日本における建築様式の一種だそうです。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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