INTERPRETATION

第214回 「近所、界隈、地域」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

neck of the woods 近所、界隈、地域 
Do you know any good restaurants in your neck of the woods? (あなたが住んでいる近所の良いレストラン、どこか知ってる?)

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話し言葉で「近所、界隈、地域」を英語でneck of the woods と言います。文字通り訳せば「森の首」なのですが、語源の説としてはアメリカ南西部の森林開拓地から来ているようです。なお、wood自体は「木材、材木、薪」のことですが、woodsと複数形にすると「森」という意味になります。ただし、a nearby woodsのように冠詞はaを使い、単数形扱いです。規模としてはgroveより大きく、forestよりは小さいとされます。

ところでwoodを使った英語表現は他にもあります。たとえばknock on wood(うまくいきますように)やout of the wood(困難を逃れて)などはその一例です。また、cannot see the wood for the treesは「木を見て森を見ず」で、日本語でもそのままの訳ですよね。

ちなみに「森」はフィンランド語でmetsä(メッツァ)と言います。2018年に埼玉県飯能市に「メッツァビレッジ」が、そして19年3月には「ムーミンバレーパーク」が開園しました。「メッツァ」ということば自体、英語のforestやwoodsとはかけ離れています。これはフィンランド語がウラル語族なのに対し、英語はインド・ヨーロッパ語族だからです。世界には本当に沢山の言語があることを改めて感じます。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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