INTERPRETATION

第112回  「時流の先端に」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

ahead of the curve 時流の先端に

Our consultant has given us an excellent advice so that we can stay ahead of the curve

私たちが時流の先端にいられるようにするため、コンサルタントは素晴らしい助言をしてくれました。

 ahead of the curveは主にアメリカで使われるビジネス関連の口語イディオムで、「時流の先端に」という意味です。「時代を先取りして、先手を打って」というニュアンスです。反対語はbehind the curveでこちらは「時代に取り残されて」という意味になります。ちなみに経済学では「需要供給曲線」ということばがあり、これはsupply and demand curveと言います。日本語では「需要(demand)」「供給(supply)」の順番ですが、英語の場合、supply が先に来ることにも注目しましょう。

 さて、curveは「曲線、カーブ」といった意味が主に知られていますが、派生語もいくつかあります。curveballは野球の「カーブ」のほかに、「ごまかし、策略」という意味もあります。また、throw someone a curveは「人に難問をぶつけて困惑させる」です。また、教育分野における「相対評価」はcurve evaluationと言います。

 なお、Oxford Advanced Learner’s Dictionaryでcurveを引くと、bend, curled up, twisted, waxy, curlyなどの単語との違いがイラストで示されています。てっとり早く英和辞典で意味を知ることは時間短縮でもありますが、その一方で、こうしてあえて英英辞典を引き、図で見て確認をするというのも楽しい作業です。オックスフォード英英辞典は学習者向けですので、ぜひみなさんも慣れ親しんでみて下さいね。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学・順天堂大学非常勤講師。 上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。 ロンドンのBBCワールド勤務を経て現在はCNNj、CBSイブニングニュースなどで放送通訳者として活躍中。 NHK「世界へ発信!ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説を担当。 ESAC(イーザック)英語学習アドバイザー資格制度マスター・アドバイザー。 通訳学校にて後進の指導にあたるほか、大学での英語学習アドバイザー経験も豊富。 著書に「通訳の仕事 始め方・稼ぎ方」(イカロス出版、2010年:共著)、「英検分野別ターゲット英検1級英作文問題」(旺文社、2014年:共著)。

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