INTERPRETATION

第275回 「大変な騒ぎ」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

a flurry of activity 大変な騒ぎ
There was a flurry of activity before the concert.  We were so excited! (コンサート前は大変な騒ぎでした。私たちは大興奮でしたね!)

******

「大変な騒ぎ」を英語でa flurry of activityと言います。activityは「活動」ですが、flurryは「突風、疾風」のこと。イメージしやすいですよね。ちなみにflurryは「株価の急騰、急落」の意味もあります。一方、flurriedは「混乱した、動揺した」です。一つの単語を辞書で引いた際、「ついでに」形容詞や動詞、名詞、句動詞まで調べていくと単語力アップにつながります。

ところで例文に挙げたexciteは英語の発音だと「エ『ク』サイト」。しかしカタカナでは「エ『キ』サイト」になりますよね。ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが「猿はマンキ お金はマニ 日本人のための英語発音ルール」という本を出しておられます。ちなみにIndonesiaも英語では「インドニージア」、Wikipediaも「ウィキピーディア」です。なお、個人的に今なお違和感があるのがawardの日本語発音「アワード」。私の頭の中では”houred”と勝手な単語が浮かびます。

Written by

記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

END