INTERPRETATION

第298回 「隠し事はしない性格」

柴原早苗

すぐ使える英語表現

an open book (隠し事はしない性格)
You can ask me anything.  I’m an open book.  (何でも聞いて。私は隠し事はしない性格だから。)

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「隠し事はしない性格」を英語でan open bookと言います。例文のようにI’m an open bookということで「私は隠し事はしない性格です」という意味になります。an open bookは文字通り訳せば「開かれた本」。まさに開いた本ならばすぐに中身がわかりますので、そこから転じて「隠し事はしない」となったのですね。

ところで辞書でbookを調べると、「本」の他にもいろいろな意味が出てきます。「ノート、著作、オペラなどの台本、賭け帳、相手選手の情報メモ」などなどです。bookの語源は古英語から来ており、「文字を刻みこむブナの木(beech)の皮」と「ジーニアス大英和辞典」には出ていました。幼少期にオランダで私は暮らしていたのですが、boekhandel(書店)はお気に入りの場所でもありました。

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記事を書いた人

柴原早苗

放送通訳者。獨協大学およびアイ・エス・エス・インスティテュート講師。
上智大学卒業、ロンドン大学LSEにて修士号取得。英国BBCワールド勤務を経て現在は国際会議同時通訳およびCNNや民放各局で放送通訳業に従事。2020年米大統領選では大統領・副大統領討論会、バイデン/ハリス氏勝利宣言の同時通訳を務めた。NHK「ニュースで英語術」ウェブサイトの日本語訳・解説担当を経て、現在は法人研修や各種コラムも執筆中。

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